トップ > 提出議案と議決結果 > 令和3年第1回定例会 > 陳情2第120号

請願・陳情の要旨

審査結果 一部意見付採択(2項)
備  考 (意 見)趣旨にそうよう努力されたい。


件  名

特別支援学校の寄宿舎の充実と改善に関する陳情

番   号
付託委員会
 2第120号   文 教   委員会付託

(願  意)
 都において、次のことを実現していただきたい。
2 11年間実施されていない寄宿舎指導員新規採用試験を実施すること。

(理  由)
 特別支援学校の寄宿舎は、通学困難や家庭の事情を抱える子供の就学保障を始め、基
本的な生活習慣の確立や社会性の獲得など、子供の豊かな成長と発達にとっても、大き
な役割を果たしてきた。
 学校教育法第78条には、特別支援学校には寄宿舎を置かなければならないと定めら
れている。しかし、東京都では、僅か5校にしか寄宿舎が配置されておらず、設置率は
全国で最も低い水準となった。
 寄宿舎は現在、通学困難な児童・生徒しか入ることができないが、障害や家庭の事情
を抱え、通学困難な児童・生徒は増えている。また、寄宿舎での自立に向けた教育、そ
してその意義は全ての子供にとって有意義であり、多くの子供たちに寄宿舎での生活を
経験してほしいと願っている。東京都の入舎基準は実態に合っていない。保護者の要望
を聞き、入舎基準の改訂を行うべきである。
 国の職員配置基準は、高等部寄宿舎に関する規定、重度重複障害の規定、島しょ生数
に応じた規定がなく不十分である。全ての寄宿舎で指導員不足が生じており、保護者の
希望する泊数が認められていない寄宿舎がほとんどである。希望する泊数がかなうよう、
都独自の職員配置制度を改訂すべきである。また、指導員の新規採用試験は11年間実
施されておらず、指導員も高齢化している。教育実践や指導力が滞りなく引き継がれる
よう、採用試験を実施すべきである。
 新型コロナウイルス感染症の拡大により家計の負担が増している。就学奨励費を改善
し、保護者負担を軽減すべきである。

※ 採択されたものについて、要旨を掲載しています。