(願 意)
都議会において、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を口実に実行中の、傍聴中止
措置を解除し、一般傍聴人の傍聴を認めていただきたい。
(理 由)
私たちは、本年10月に、東京都新型コロナウイルス感染症対策条例の審議を傍聴す
るために都議会に行き、いまだに傍聴中止措置が継続していることに驚いた。
そもそも、都議会が傍聴中止になったのは、令和2年第1回東京都議会定例会会期中
の2月28日からであり、その措置に関して記した議会局作成の「傍聴中止(2月28
日~自粛要請)に関して」では、当分の間とは「少なくとも、3月15日まで実施を継
続予定」との記載があり、状況に応じて傍聴中止措置が解除されることが予定されてい
た。
緊急事態宣言が解除され、県境を越える移動自粛要請がGoToトラベル事業によっ
てなし崩しにされ、東京2020大会の開催を名目にイベントの観客制限が緩和されている
中、都議会だけかたくなに一人の傍聴すら許さないという非常識な措置を継続している。
地方自治法第115条第1項には「普通地方公共団体の議会の会議は、これを公開する。
但し、議長又は議員3人以上の発議により、出席議員の3分の2以上の多数で議決した
ときは、秘密会を開くことができる。」と規定されている。
地方自治体の議会は公開が原則であり、傍聴を許さない秘密会を開催するには所定の
手続が必要と規定されている。
都議会の行う傍聴中止措置は地方自治法に反した措置であり、新型コロナウイルスを
口実にすれば法律は無視してもよいという態度が明確であり許し難い。
一刻も早く、都議会が手続を踏まずに一人の傍聴も許さないという法律違反状態を是
正すべきであるため、陳情を提出する。
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